現在使われていない地名が出てきた時の戸籍の請求方法について
相続・遺言コラム空知郡沼貝村?
たまき行政書士事務所は相続専門の事務所なので、日常的に被相続人の出生から死亡までの戸籍など、古い時代の戸籍を遡って取得しています。その際、現在では存在しない町や村が記載されていることが頻繁にあります。
例えば、先日戸籍を請求したときに、「空知郡沼貝村字○○」という地名が記載されていました。「沼貝村とは、あまり聞いたことがない地名だな、少なくとも現在の北海道の179市町村にはない名前だ」というところまでは当事務所でもすぐにわかりました。
聞いたことのない地名が出てきた時の戸籍の郵送請求方法
行政書士だけでなく、一般のお客様でも以下の方法を行うと、聞いたことのない地名の戸籍をどの自治体に請求すべきか判明します。
先ほど沼貝村であれば、
ヤフーやグーグルの検索バーに、「空知郡沼貝村」と村まで入れて検索をかけます。
そうすると多くの場合、上位にウィキベディアの記事などが表示され、沼貝村という自治体は、現在の美唄市であることがわかります。
美唄市(沼貝村)の戸籍を郵送請求する際には、「美唄市 戸籍 郵送」と検索をかけると、美唄市のホームぺージの該当箇所にたどり着きます。
実際に検索をかけてみると、一番上に美唄市のホームぺージの該当箇所が出てきました。
ページ内で、請求先住所、請求する書類の料金を調べます。(戸籍の料金は、全国一律で450円か750円と決まっているので、主に、戸籍の附票や住民票の料金を調べます。)
郵便定額小為替と返信用封筒、本人確認書類のコピー、申請書を封筒に入れて、美唄市役所に送ります。
本籍地にしか戸籍を請求できない
なぜ、古い地名の戸籍を請求する際に、現在存在している自治体を調べるのかというと、戸籍を出す権限は、現在存在している自治体の役所にしかないからです。
例えば、先の例で、「沼貝村の前に空知郡と書いてあるから、現在の岩見沢市だろう」と適当に岩見沢市に戸籍を請求をしても、岩見沢市で沼貝村の戸籍は出してもらえません。
現在、空知郡沼貝村という自治体はないため、かつて沼貝村だった現在の美唄市で、沼貝村の戸籍を請求できることになります。
札幌市の戸籍で迷ったらグーグルマップを利用
現在の札幌市の住所には、北区や東区など、札幌市の後に必ず区が入ります。しかし、古い戸籍には区が記載されていないことがあります。
例えば、「札幌市北3条西17丁目」と記載されているとします。何となく現在の中央区のような気がしますが、北区や西区とも迷うかもしれません。
現在、札幌市に戸籍を請求する際には、郵送でも窓口でも全10区(中央区、北区、東区、西区、南区、手稲区、厚別区、清田区、白石区、豊平区)の戸籍を請求できるので、必ずしも区まで特定しなくても良いように感じますが、請求用紙では区まで特定することになっています。
札幌の古い地名が現在の何区にあたるのか分からない場合には、グーグルマップを使うと簡単に調べることができます。
グーグルマップで「札幌市北3条西17丁目」と検索すると、「札幌市中央区北3条西17丁目」と出てきました。
戸籍収集の場合にもPCやスマートフォンをフル活用
現在の相続や遺言の実務において、本や地図を開いて調べものをしなければならない状況はほぼありません。
お客様の場合でも、PCやスマートフォンをフル活用して調べものをすると、多くの情報を得ることができます。
ただし、相続では個別の事情が複雑に絡みあっていることがあるので、ネットで調べても解決できないお困りごとがあるときには、やはり相続に精通した専門家を頼るのがよいでしょう。
たまき行政書士事務所では、北海道内から難解な案件のご相談を多くいただいております。
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