死亡した方の兄弟姉妹または甥姪が相続人となる兄弟姉妹相続のケース
(相談者:小樽市女性)
相続の解決事例
事案
死亡した方の兄弟姉妹または甥姪が相続人となる、いわゆる“兄弟姉妹相続事案”でした。故人の財産は、預貯金と不動産でした。
不動産は、故人が一人で暮らし、所有していたお住まいで、空き家となっておりました。
この空き家を一旦、便宜上、法定相続人の一人に名義変更し、その後、売却し分配するという方向性で、依頼を受けました。
解決までの流れ
まず、戸籍を収集し相続人を確定しました。いわゆる“兄弟姉妹相続事案”の場合、故人(被相続人)の出生から死亡までの戸籍の他に、既に亡くなっている故人の父と母の出生から死亡までの戸籍を集める必要があるので、戸籍の収集数が膨大となります。
今回は、2カ月半位かけて戸籍の収集が完了しました。
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次に、戸籍を再度読み込み、法定相続情報一覧図の写しを作成し、法務局に提出しました。この法定相続情報一覧図の写しを作成することで、その後の手続がスムーズに行きます。
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その後、財産調査(預貯金、不動産調査)をし、財産目録を作成しました。
再度ご依頼者と分割方法を話し合い、預貯金を法定相続分で分け、不動産については、空き家を売却換価し、換価金を法定相続分で分けるという方法としました。
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遺産分割証明書を作成し、法定相続人全員に送りました。
預貯金の相続手続きをし、まずは、一回目の分配をしました。
不動産の名義変更を進め、代表の相続人の方に相続登記をし、その後、不動産会社の方を紹介し、2カ月程度で売却が完了しました。
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売却金から仲介手数料その他諸々の費用を差し引いて、分配額を計算して、無事に分配することができました。
空き家売却の注意点
空き家売却の際には、各種税金がかかるので注意が必要です。売却金をすぐに法定相続分で分けてしまうと、窓口となる方(便宜上相続登記をした方)に税金の負担が多くかかります。
空き家を売却した時は、不動産譲渡税の申告が必要になることがありますので、税金についても、予め把握しておく必要があります。
詳しくは、「空き家を相続し、売却した時の不動産に関する税金はどのようなものがあるか」で、相続した空き家を売却する際の税金について解説しておりますので、こちらもよろしければ、ご参照ください。
感想
今回の事案は、兄弟姉妹相続事案であったため、最後まで解決するのにある程度の日数はかかりました(約8カ月)が、相続人の数が一桁であり、また、親族同士の交流があったため、比較的スムーズに解決しました。
特に、故人が所有していた不動産があるときには、相続の前後、売却の前後でいろいろと税金がかかるので注意が必要です。
今回は、窓口となっていただいた相続人の方のご理解と、ご協力があったからこそ解決までいたりました。
兄弟姉妹相続では、親族関係が円満であることが解決の重要ポイントとなります。
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