相続財産が2億円を超え、かつ、兄弟姉妹相続事案の相続税案件
(相談者:札幌市東区男性)
相続の解決事例
事案

自宅を保有していて子供がいない方の相続案件でした。相続財産は、預貯金、証券、自宅、昔投資目的で買った原野数件、金の延べ棒など、相続財産が2億円を超える相続税案件でした。
さらに、いわゆる兄弟姉妹相続事案で、かつ、法定相続人であるご兄弟姉妹に90歳前後の後期高齢者も含まれており、相続税申告期限までに多額の相続税の支払い義務が相続人にあるため、相続手続きも相続税申告も急いで行う必要がありました。
本事案の難しいところ3点
1. いわゆる‘‘兄弟姉妹相続事案’’であるということ
相続人が兄弟姉妹あるいは甥姪となる場合、他の事案(子がいる案件)よりも戸籍収集に時間がかかり、かつ、相続人同士が疎遠であるため、話し合いが難しい状況となります。
2. 一律に金額が決まらない財産があること
金の延べ棒、証券(上場株式)、自宅不動産、原野など預貯金や現金のように一律に金額がはっきりするものではないため、どの基準で金額を設定するかが問題となります。
3. 相続税申告期限及び納税期限が死亡日から10か月以内であるというところ
上記1、2のように通常よりも難しい事案であることに加え、本事案は明らかな相続税案件であったため、残高証明書や取引履歴の証明書など取得する書面が多いということと、不動産や金を現金化し、相続人に分配するというところまでを10か月以内にする必要があるというところ。
参考記事
解決までの流れ
たまき行政書士事務所と税理士事務所が一緒に初回段階からご依頼主と相談をし、上記のように3点ほど通常よりも困難な事情があることを説明し、今後のスケジュールを共有しました。
たまき行政書士事務所にて、職権での戸籍収集(約2か月)と同時に原野の買い手探しをし、取得した証明書などは随時税理士と情報を共有しました。
2回目の面会をお客様と行う際にもたまき行政書士事務所と税理士事務所で進捗の報告と、今後の方針を決めてもらいました。特に、いわゆる兄弟姉妹相続事案は、親族からそれぞれの相続人の事情(縁が遠い近い、性格、健康状態)を聞きとることが重要で、それにより対応を柔軟に変えていく必要があります。
途中でご高齢の相続人が死亡したため、相続人のさらに相続人(数次相続人)の戸籍を収集しました。しかし、このような事情もある程度想定されていたため、相続人が死亡したということがあっても特に問題なく進むことができました。
ご依頼主と税理士の方で、金の換金率を調べ遺産分割協議時の金の価格を想定して遺産分割検討用の財産目録に参考となる価格を入れました。
たまたま相続人のほとんどが札幌近郊に住んでいたため、札幌市内にて遺産分割協議を行っていただき、基本的に法定相続分通りの線で遺産分割協議が成立しました。
⇒このような高額かつ相続人多数の場合には、それぞれの考えを尊重しすぎるといつまでもまとまらないため、兄弟姉妹相続の特徴を伝え、故人と縁が近い人、縁が遠い人の区別なく法律上の割合でわけることで決定しました。
たまき行政書士事務所の方で、事前に準備していた遺産分割証明書をプリントアウトしてその場で遺産分割証明書に署名押印をしてもらいました。
たまき行政書士事務所では、預貯金の相続手続き、提携司法書士と連携した自宅不動産の相続登記、原野の売却のサポート等を行い1か月程度ですべて換金、換価することができました。
その後、代表相続人に金銭を一度集約し、各相続人に代償金として分配しました。
最後に、担当税理士が相続税申告を完結させ、無事相続税の申告期限内の10か月以内で、相続手続き、相続税申告、納税までできました。
まとめ
北海道の相続財産が億単位の相続事案となると、相続財産の構成で証券(上場株式、投資信託)や投資目的の不動産などが混ざる傾向があるため、額が大きい相続事案はそれだけ難しくなります。また、億単位の相続事案となると、相続人の家族もいただけるものは遠慮なくいただきたいという心理に偏る傾向があるため、億以下の相続事案よりはやはり難しい事案となることが多いです。
たまき行政書士事務所では、年に数件億単位の事案が入りますが、事案の蓄積と東京都での多数の億単位の相続事案の経験がありますので、慎重にかつ迅速に行うことができます。
相続財産の額が億単位と大きい場合や兄弟姉妹相続事案の際には、一度相続専門のたまき行政書士事務所までお気軽に早い段階でご相談ください。
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