地方都市のご実家の相続及び農地の相続と未登記家屋の相続事案
(相談者:札幌市東区男性)
相続の解決事例
事案
行政書士や司法書士の士業のいない北海道の地方都市で相続が発生した事案です。被相続人の方の自宅のほかに未登記建物(倉庫)や農地が含まれていました。
相続人様は札幌市在住でしたので、相続人様の自宅で面会をし、急ぎとのことでしたので、最短コースで手続きができるように手配しました。
解決の道筋
相続人は、被相続人の子のみ4名以上と多人数で、かつ、子がそれぞれバラバラの地域にお住まいでしたので、最短時間で相続手続きが完了するように遺産分割証明書形式で遺産分割証明書を送りました。
遺産分割証明書とは、遺産分割協議書と同様の効果があり、遺産分割協議書が1枚の紙に連名で署名押印をするのに対して、遺産分割証明書は、相続人一人一人が単独で署名押印をし、4名ならば4枚の遺産分割証明書を集め、手続に出すスタイルです。
相続人同士がそれぞれ別の地域に住んでいる場合には、遺産分割協議書を持ち回りで署名押印していくより、遺産分割証明書の方がスピーディーに全員分の署名押印を集めることができます。
提携する司法書士と連携し、相続登記が完了しました。
その後、未登記建物がありましたので未登記建物の相続手続きを行政書士の方で代理にして行いました。未登記建物の相続届は、市役所や町役場への手続き書類のため、行政書士が職務として正式に行うことのできる分野となります。
最後に、相続人の方が農地も相続しましたので、農業委員会への農地法3条の3第1項の届け出の書類の準備を行い、相続人様が簡単に提出できる状態にしてお渡ししました。
まとめ
北海道の人口1万人以下の地方都市には士業者(行政書士、司法書士、税理士、弁護士等)が一人もいないという地域があります。また、士業の登録者はいても相続については、詳しくない士業者しかいないという場合もあります。
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