父母の離婚後、地方都市に住む20年来あっていない父が死亡したケース。子供からの相談
(相談者:札幌市豊平区男性)
相続の解決事例
事案
両親が離婚後、父は一人暮らしとなり、母に子供が引き取られるというケースはよくありますが、今回の相続も離婚後20年位あっていない父が死亡したケースでした。
今回の相続では、父方の親族からの情報でプラスの財産が明らかに多いケースでしたので相続する選択となりました。
両親(父母)離婚後、離れて暮らしていた父が死亡するという相続事例について
両親が離婚して母方についた子供側としては、母が家事、育児、仕事と非常に忙しい状況で生活しているのを長年見てきており、また、多くのケースで離婚後養育費が途中で止まっていることも多いため、子としては父に良い印象を持っていないケースが多く、法定相続人ではあるものの相続するかどうかについてほぼ例外なく迷います。
また、多くのケースでは、父は結婚していた場所でそのまま暮らし、母は母の親族のもとに戻るということになるため、父と子は距離が離れたところで長年暮らしていたという状況が生じます。
明らかに父の相続財産がプラスの場合には、子としては、疎遠であった父の相続もした方が良いのですが、プラスかマイナス(借金の方が多い)かがわからないときには、財産調査をしてから相続するかを判断する必要があります。
解決までの道のり
今回の事例では、父方の親族から行政書士が通帳を預かり、財産調査を進めました。自動車、預貯金などすべて札幌市ではなく、父の住む距離が離れた北海道の道北の地方都市であったため、郵送や、地元の宅配業者、自動車会社などと連携して相続と相続後の処分を完了させました。
自動車については、死亡した父名義のままでは、何もできないため、売却前に名義変更(相続に伴う所有権移転登録)をする必要があります。
今回は、周囲にご迷惑がかかるため、青空駐車している自動車をいち早く処分する必要がありましたので、預貯金に先行して自動車用の遺産分割協議書に相続人全員(長男、長女)に署名をしていただき、名義変更と売却をしました。
たまき行政書士事務所では、整備工場を併設した提携する自動車販売会社に買い取りを依頼して整備してからオークションにかけてもらうため、多くの場合、通常の買い取り専門業者よりも高く売却金が相続人様の手元に残ります。
最終的に、父側の親族のご協力もあり、約6か月で預貯金の相続手続き、自動車の相続手続き、生命保険調査など完了することができました。
まとめ
たまき行政書士事務所には、紛争性があるわけではないが、手続きが相続人様だけでは少し難しい相続事案について多く相談があります。手続きが相続人様だけでは難しい相続事案の典型例の一つが、今回のように長年離れてくらしていた父が死亡したケースです。
離婚の経緯も人それぞれなので一概に言えませんが、離婚後は、子供がいまさら父とは関わりたくないということもよくあります。
しかし、相続に関する法律(民法)はあくまで血縁で判断されますので、どんなに疎遠であった父でも子供としては、第一順位の法定相続人として父の相続にかかわっていく必要があります。
進め方がわからない、何からすればよいか全くわからないというお客様がいましたら、相続や遺言が専門の事務所に相談することをお勧めします。
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