相続人の財産がまったくわからない状態から相続手続きを行ったケース
(道南の相続 相談者:道東男性)
相続の解決事例
相談内容
相続人は私一人であると思うが、亡くなった方とは何年も会っていないので、どのような財産を持っていたかわからない。そのような場合でも頼めるか。
私は道東に住んでいるが、亡くなった方は道南に住んでいる。
問題点と解決方法
通帳など銀行の資料が全くない点と、不動産がどこにあるのかもわからない点が問題でした。お亡くなりになった方とはしばらく会っていなかったため、財産状況がまったく不明な状態でのスタートでした。
まず、通帳がない点についてですが、通帳がない状態でも、相続に必要な戸籍一式、行政書士への委任状、相続人様の印鑑登録証明書があれば、ほぼすべての銀行、信用金庫で口座の有無、残高の確認が可能です。
そこで、住んでいる自治体にあるすべての銀行、信用金庫に口座があるかを調べ、口座があれば残高確認を行いました(計6行)。
結果としては、ゆうちょ銀行に口座があり、100万円以上の残高がありました。
不動産については、納税通知書のみが手掛かりでした。ここから、住んでいる自治体で名寄帳(固定資産台帳)・固定資産評価証明書を取得しました。
また、法務局に登記されている不動産かどうか確認する必要があるため、不動産登記簿を取得しました。
調査した結果、土地は親族の方の名義、建物は亡くなった方の名義でしたが、登記されていない、いわゆる未登記建物のみを所有していました。
この未登記建物は場所が明確でなかったため、未登記建物のある自治体の税務課に行き、法務局で取得できる公図の他に、ゼンリンの住宅地図も用いて建物の場所を特定しました。
このような未登記建物は、通常、相続人が住むことはなく、また、不動産業者に売却することもできないので、解体をしない限り、相続人は固定資産税だけをずっと支払う必要があります。
そこで、所有者の変更届を自治体に出し、その後、地元に住む親族の方に解体業者を手配してもらい、残っていたゆうちょ銀行の預金で解体し、固定資産税がかからないようにいたしました。
感想
相談者は道東に住んでいて、亡くなった方は道南でしたので、当事務所は道南、道東いずれにも伺い、道南では現地を1時間ほど歩き、幸いにも親族の方と連絡が取れました。
今回は、相続放棄できる期間を大幅に過ぎており、相続するしかない事例でしたので、しっかりと調査をし、最善の方法を相続人の方にご提案する必要がありました。
結果として、未登記建物は解体し固定資産の納税義務もなくなったため、満足していただけました。
たまき行政書士事務所では、事務所内で調査を完結するのではなく、場合によっては現場に足を運びます。
今回は、財産状況が全くわからない状況でしたが、財産の一部がわからないケース、一つの銀行だけ残高が不明であるケースなど、いろいろなケースがあります。
たまき行政書士事務所は相続専門ですので、各ご家庭にあった対応を柔軟に行っています。
相続は、決して同じ事例はなく、ご家庭ごとに異なりますので、是非、無料訪問相談でゆっくりお話しください。
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