相続がここ数年に3件発生し、かつ相続税案件であった事例
(相談者:札幌圏60代女性)
相続の解決事例
事案
財産構成自体は、自宅と預貯金というシンプルなものでしたが、被相続人3名それぞれの財産額が大きく、かつ、ここ数年に3件の相続が連続して発生しているため、手続きがかなり煩雑になる事例でした。
また、相続税案件のため、ご相談を受けてから2か月以内に税申告期限(死亡日から10か月以内)を迎えることになっており、期間的に厳しいケースであることから、急いで手続きを進める必要がある事案でした。
参考記事
解決までの道のり
税理士さんと打ち合わせ
今回の相続事案は、相続税申告を担当する税理士さんからの紹介でしたので、税理士さんと一緒に相続人の構成や財産構成の聞き取りをし、相続手続きと相続税申告手続きを同時進行で進める必要がありました。
そこで、税理士さんと役割分担を決め、互いに進捗報告をしていくことにしました。
今回は、相続税の申告期限までの期間がとても短いため、当事務所では、戸籍収集や銀行調査は郵送ではなく現地で行うことにして、3件の相続案件を同時処理していくことにしました。
戸籍収集、相続人確定について
被相続人3名分の出生から死亡までの戸籍を、各役所を回り集めました。
戸籍はたまたま各地に分散してはいなかったため、10日間ほどで戸籍収集が完結し、被相続人3名分の法定相続情報を素早く作成できました。
戸籍収集の結果、相続人が1人であることを戸籍上でも確認できたため、銀行では、財産調査と解約手続きを同時に行う処理をしていきました。
相続人が一人と確定している場合には、ゆうちょ銀行を除いて、財産調査(残高証明書の請求、入出金照会の請求、他支店の口座の有無の確認など)と解約手続き依頼書の提出(相続手続き)を同時に行うことができます。
そこで、1日2銀行の処理を目標に、数日かけて銀行窓口を回り、被相続人3人分の手続きを行っていきました。
その結果、ゆうちょ銀行を除き、相続税の申告期限内に財産調査および解約手続きを完了することができました。
ゆうちょ銀行分については、相続税の申告期限を少し過ぎましたが、期限内に税理士さんが仮の相続税申告をした後、1か月以内に追完し、相続税申告も適法に完了させることができました。
相続税の納税資金について
相続税は申告期限と納税期限が同じなので、相続税の申告期限(死亡から10か月以内)までに相続手続きを完結しなければ、納税資金の捻出に苦労することとなります。
そのため、たまき行政書士事務所が銀行の相続手続きを行う際には、納税資金の確保のため、どの順番で回れば素早く解約、換金できるかを考えて銀行回りを行っております。
今回の事案でも、一番手続きに時間がかかるゆうちょ銀行から回り、その後、その他の銀行の解約処理をしていきました。
その結果、1か月半程度ですべての銀行(計5銀行)の手続が終わりました。
参考記事
まとめ
当事務所では相続税案件の相続手続きもよく手掛けますが、今回は、相談から2カ月以内という短い期間で、被相続人3人分の相続手続きを完了させることができました。
相続税の申告期限が迫っているという方は、当事務所にご相談いただければ期限内の対応ができるかもしれませんので、あきらめずに一度ご相談ください。
参考記事
無料訪問相談・無料テレビ電話相談のご予約や、ご質問等はお気軽に
たまき行政書士事務所の無料訪問相談について >>
たまき行政書士事務所の
ごあんないABOUT
相続・遺言専門のたまき行政書士事務所
- 代表 行政書士 田巻裕康
-
[住所]
北海道札幌市北区北32条西5丁目3-28
SAKURA-N32 1F
011-214-0467
070-4308-1398(行政書士直通電話)
電話受付:平日9時~18時 - [交通アクセス]
地下鉄南北線:北34条駅(3番出口)から徒歩1分
相続遺言YouTube教室 随時更新中!
行政書士田巻裕康による相続・遺言に関する解説動画をYouTubeにて公開中。一般のお客様はもちろん、相続実務を行ったことのない行政書士の方もぜひご活用ください。