病院に入院中で一切外出が出来ない方のケース
(相談者:岩見沢市女性)
遺言の解決事例
事案
本州に住む親族の方から当事務所にお電話があり、後見人や遺言について、入院中の親族が何らかの書類作成を希望しているので相談したいとのことでした。
お電話でお話を聞くと、お問い合わせいただいた方は、唯一病院に訪れている親族の方で、今後も岩見沢市で入院中の方がお亡くなりになるまで、自分が面倒を見るとのことでした。
そのため、公正証書遺言のことや委任契約及び任意後見契約(移行型)の説明をしました。
ただし、あくまでも当事者は岩見沢市の病院にいる方となりますので、本州に住む親族の方が岩見沢市の病院に来る日時に合わせて、入院中の方と面会を試みることにしました。
病院での面会から公正証書遺言作成までの流れ
遺言は、あくまで遺言を残したいという方のご意思で作成する必要があるため、公正証書遺言作成の際にも、まずは、本人のご意向を聞く必要があります。
公正証書遺言の原案作成をする行政書士と入院中のお客様が直接お話をし、次回(2週間後)来る際には、原案を持参し、公証人と証人2人も立ち会いの上、公正証書遺言の正本作成をすることを説明しました。
行政書士の方で、約1週間で原案を作成し、公証役場への提出に必要な戸籍等の資料を集め、公証役場の公証人に遺言原案を提出し、公証人と打ち合わせをしました。
予定通り、初回面会から2週間後に公正証書遺言の正本を病院内にて作成して、併せて、本州から来た親族と委任契約及び任意後見契約(移行型)を結ぶことができました。
初回面会から公正証書遺言作成完了までの期間
今回、90歳を超えるご高齢の方の遺言でしたので、最短期間での作成を試みて2週間で完了しました。
感想
今回の遺言を作成したいとおっしゃっていただいた方は、90歳を超えるご高齢でしたが、大きな声でゆっくりお話しすると行政書士の話を十分理解し、また、どのようにしたいかを明確におっしゃっていただけましたので、体は不自由でしたが問題なく公正証書遺言を作成することができました。
また、信頼する親族に身の回りの契約事(看護療養及び財産管理)を任せる書類についても公正証書にて委任契約及び任意後見契約(移行型)という形で結ぶことができましたので、“これで安心だ、ありがとう”といっていただけました。
コロナ禍で遺言作成をあきらめてしまうことも多いかもしれませんが、専門家が関与する事で入院中の病院や介護施設内でも問題なく書類作成をすることができますので、遺言等でお困りのお客様は一度当事務所など、遺言や相続に詳しい専門家にお問い合わせいただくと良いかもしれません。
コロナ禍でなかなか入れない病院や施設
新型コロナウィルスの蔓延で、令和2年3月頃から現在(令和4年夏)まで北海道の病院や施設でもほとんどで面会の規制が敷かれています。
例えば、親族でも1人までで15分程度というものが多いです。
しかし、それでは、遺言の話などは時間が足りなくてできないため、病院には事情を理解していただき、コロナ禍においても長時間の面会をさせていただく必要があります。
病院の管理者の方や施設の長に遺言の件でというと、ほとんどの病院や施設で例外的に長時間の面会が可能となります。
これは、病院や施設の方々も遺言の重要性をご理解いただいているからだと思います。
当事務所で遺言のため、当事者となる方と面会したいと希望を出して断られたケースはいまのところないため、コロナ禍でも遺言を作成することは可能です。
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